レタスの栄養・健康効果
レタスの栄養・健康効果
レタスは、比較的にカロリーの少ない葉物野菜の中でも低カロリーの部類に属します。そのため、みずみずしいシャキシャキした食感や癖のない味わいも手伝って、食事のカロリーを気にしている人には人気の野菜です。しかし、そのようなライトな印象がありながら、意外と優れた栄養特性の持ち主です。
その第一の特性は、ビタミンK1が豊富なことです。ビタミンK1は、血液の凝固に関わるタンパク質に必須の栄養素であり、出血したときの正常な止血には必要不可欠なビタミンです。ビタミンK1が特に豊富な野菜としては、パセリ・ほうれん草などが有名ですが、レタスでも一日に必要な摂取量を十分に満足させることができます。
次に優れている栄養特性は、β-カロテン(ドイツ語ではβ-カロチン)が豊富なことです。β-カロテンはプロビタミンAとも呼ばれ、体内で目の健康などに必要なビタミンAに変換することのできる栄養素です。β-カロテンが非常に豊富な野菜と言えばにんじんですが、レタスはその約54%の量のβ-カロテンを含有しています。身近な葉物野菜の中ではパセリとほうれん草に次ぐ含有量です。また。鉄分やカリウムなどのミネラル成分も比較的豊富にバランスよく含まれています。

レタスのもっとも一般的な食べ方は、サラダなどでの生食だと思われます。しかし、栄養面から見れば、ビタミンK1もβ-カロテンも水に溶けない脂溶性であり、熱によっても変性しにくいという特性を共通して持っています。したがって、ソテーなどの油を使った炒め物にも向いている食材です。